Feel Like Makin' Love【ソロ解説】【PDF】

はじめに
どーも!ベーシストのハリマです。
Feel Like Makin' Loveと同等のコード進行で書きソロを作ったので解説していきます。
まずは実際弾いた動画がこちら。
「ベースラインしか弾けない...」「最初に絶対ルートを弾いてしまう...」「Cマイナーペンタ以外何していいか分からない...」なんて方も多いと思います。(僕もそうでした...!)
ベーシストの役割はバッキングが9割と言っても過言では無いのでソロの優先度は比較的低いですが、どうせ周ってきたソロ、カッコよく決めたいですよね〜!
それにソリストが何を考えて弾いているかが分かれば、それに対してどんなバッキングが適切かを考える事に繋がり、より良いバッキングを弾けるようになると考えてます。
ぜひ参考にしてみてください!
【解説】
【1. モチーフデベロップメント】

Cマイナーペンタトニックスケールを使ったモチーフデベロップメント。
青ペンで括っている部分がモチーフですね。
『モチーフデベロップメント』
短いひとつのフレーズ(モチーフ)を繰り返し発展させるアイデア。
モチーフ→フレーズ→モチーフ→フレーズ〜と繰り返し徐々に発展させる事により、モチーフという道筋ができアドリブが圧倒的に展開しやすくなります。
ここでは2小節しか続けてませんが、リズムや音を少しずつ変化させ1コーラス以上に渡って発展させるのもとても有効です。
特に「アドリブで何を弾いたら良いか分からない」「スケールを並べただけのソロになってしまう」なんて人に特に試して欲しい、比較的取っ付きやすく音楽的なアイデアです!
僕のレッスンでもアドリブソロの際には最初に教える内容です。
こちらのTal WilkenfeldのCause We've Ended Loversのソロの最初辺りなんかはモチーフデベロップメントの好例です。
【2. パームミュート】

『パームミュート』を使ったフレーズ。
右手手刀のあたりを使ってブリッジ付近軽くミュートしながら弾くテクニック。
ネオソウル系ギタリストがよく使ってますよね!
ベーシストで言えば、Hadrien Feraud、Federico Malaman、Damian Earthkinなんかがよ使ってる印象。
【3. Cマイナーペンタトニックスケールを使ったダブルストップ】
【4. B♭オルタードスケールを使ったダブルストップ】

オルタードスケールを使うことによって3.のフレーズをそのまま半音上げたようなフレーズになります。
コードで言えばB♭7(♭9,♯9,♯13)を弾いてるイメージ。
同じフレーズがそのまま半音上がる事でかなり印象的になっているかと思います。
【5. 裏コードを想定したフレーズ】

コードはA7♯11ですがE♭augを想定したフレーズ。
A7♯11(Aリディアン♭7スケール)はE♭alt(E♭オルタードスケール)の代理(裏コード)でE♭オルタードスケールにはE♭aug(Root,M3,♯5)が内包されてます。
またAリディアン♭7スケールとE♭オルタードスケールは主音が違うだけで全く同じ音になります。

【6. マイナーペンタで歌う】

シンプルなフレーズも「どのように弾くか」を意識すると格段に歌心が増します。
・強く弾くか弱く弾くか
・スライドを使って弾く
・ハンマリングやプリングを使う
・少しためて弾く
などなど色々あるかと思います。
こういった音に表情をつけることを「アーティキュレーション」といいますが、特にFeel Like Makin' Loveみたいなニュアンス重視な曲ではこのアーティキュレーションがめっっっっちゃくちゃ大事になってきます。
ぜひぜひ意識してみてください!
【7. E♭ブルーノートスケールを使ったブルースリック】

【8. マイナーペンタ+9thのリック】

Evan Marienがよく使うヘキサトニックスケール(マイナーペンタ+9th)と考えてもいいですね!
このリックはHadrien Feraudから学んだものです。
Hadrien Feraudはオルタードスケールや速弾きも凄まじいですが、こういったシンプルなペンタ中心のフレーズも歌心があって最高なんですよね...!
上原ひろみのHiromi's Sonicwonderでのライブでもペンタ中心のソロを展開してましたが、もう涙が出てくるものでした!
【9. Cブルーススケールとダブルストップの組み合わせ】

Cブルーススケールにm6を加えて、1弦で♭3を固定したまま、2弦で♭5→P5→♭6と上がるよくあるダブルストップ。

E♭メジャー基準で考えるなら
E♭ブルーノートスケール上で、1弦でRootを固定したまま、2弦で♭3→M3→P4と上がるフレーズと考えると良いかと思います。

【10. ブルーノートスケールリック】

【11. 『3.』で使ったダブルストップ 】
【12. aug7のヴォイシング】

12. Hadrien Feraud が使っていたヴォイシング。
今でも僕の手癖になっています。
【13. コンディミ定番リック】

Cコンディミ、もしくはChmp↓での解釈でも大丈夫です。
僕の場合はHmp↓をあんまり使わないのでコンディミのつもりで弾いてます。
【14. David T Walker風のフレーズ】
【15. 『9.』と同じダブルストップ】
【16. 無理やりマイナーペンタをぶち込むアイデア】

14. F- 7(Ⅱ-7,サブドミナント)の代理コードであるA♭M7♯11(ⅣM7,サブドミナント)を使ったフレーズ。
16. B♭7 → E♭Maj7のB♭7上で解決先のE♭M7をあえてEbm7と仮定してE♭マイナーペンタをぶち込むアイデア。
E♭Maj7になったら何食わぬ顔でメジャーに戻りましょう。
【17. ブルーノートスケールを使ったブルースリック】

【18. Cornell Dupree Lick】

Cornell Dupreeが使っていたディレイフレーズ。
【19.またまたCornell Dupree Lick】

Cornell Dupreeが使っていたチョーキングフレーズをベースで弾けるようにスライドに置き換えたフレーズ。
【20. 『9.』のダブルストップを織り交ぜたブルーススケールリック】

最後に
最後まで見ていただいてありがとうございます!
お気づきかもしれませんが、有名なFeel Like Makin' LoveのCornell Dupreeのソロからめっちゃパクって影響受けてます。
結局のところアドリブ上達のコツはこういった素晴らしい演奏をたくさん聴いて”ちゃんと”盗んでいくことじゃないかな、なんて思います。
そうやってるうちに段々と頭の中でソロを歌えるようになってきて、今度はそれを楽器でアウトプットする。
今回のFeel Like Makin' Loveのソロは僕にとってはアウトプットで、毎日バイクで出勤退勤しながら頭でなっていたメロディを繋ぎ合わせて譜面に起こしました。
ここまでするとかなりアドリブにも影響が出てきますね!
以上参考になれば幸いです!
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