【Tab譜】Rhythm Changes ソロアイデア

Rhythm Changesの書きソロを作ったので解説してみます。
実際に演奏した動画がこちら。

https://youtu.be/RwK-7UwHmbs

【そもそもRhythm Changesとは】

Rhythm Changesとは、George Gershwinが作曲した『I Got Rhythm』のChord Change(コード進行)を元にしたコード進行、曲の事を指します。

George Gershwin / I Got Rhythm

Rhythm Changesを基にしたJazz Standardの多くは、この『I Got Rhythm』の最後のAの10小節を8小節に変更し、コード進行も様々な形でリハーモナイズされたものが多いです。
今回は以下のコード進行を想定してみました。

【書きソロ解説】

○まずリズムから。

全体を見てフレーズのリズムは基本、8分裏で始まり8分裏で終わっています。
もちろんこれは絶対のルールでは無いのですが、これを中心にフレージングするだけでも結構雰囲気が出ます。
例えばDario Deiddaのフレーズを見ても同じ事が言えると思います。

余り良くない例として、今回の書きソロの最初を頭始まりの頭終わりにしてみました。
自動演奏なのを差し引いても、ちょっと違う感じがしますよね。

もちろんDario Deiddaにしても表で始まり表で終わることもあるのですが、トランスクライブしてみても基本裏裏が多い印象です。
当然、表面上だけを模倣するだけではジャズにならないので、そこはたくさんレジェンドの音源を聴いて下さいって感じです...

次に使っている音の解説していきます。

以下のように色分けして書き込んでます。
・コードトーン的なアプローチをしている部分は青字でコードに対する度数を振ってます。
・スケール的なアプローチは赤字でスケールを書き込んでます。
・コード単位で小さく捉えず、大きく捉えてB♭メジャースケールで考えている部分は緑で線を引いてます。

それでは見ていきましょう。

・3小節目以外はB♭イオニアン(メジャースケール)で弾いてます。
3小節目はDドリアンやDフリジアンが使われる場合が多いかと思いますが、ここではエオリアン(ナチュラル・マイナースケール)を使ってます。
もしくはB♭リディアン(=Dエオリアン)の解釈でも良いかも。

・2~4小節はコードトーン中心のアプローチ。
3小節目は大きくG7♭13と捉えてます。

・2小節目はFミクソリディアン、4小節目はCドリアンと大きく解釈。

・それぞれオルタードスケールで弾いてます。
2小節目はDaug(Root,M3,m6)のコードトーン。
Dオルタードスケールの中にはDオーギュメントが含まれていますのでそれを選んで弾いてるイメージ。

・1,2,4小節はオルタードスケール。
・3小節目はFコンディミを使った機械的なフレーズ。コンディミの特性上、短3度間隔で同じフレーズが使えて便利ではあるのですが単純にこのフレーズは運指が難しくはあります...

・コードトーンに沿ったフレージング。
・4小節目は大きくF7のコードトーンで解釈。

・Bb7(Ⅰ7) Eb7(Ⅳ7)はブルースとも捉えれるので、2小節目はB♭マイナーペンタを使ってます。
・3小節目は大きく捉えてFミクドリディアン。

駆け足な解説ですが以上になります。

セッションでも演奏する機会の多い『Rhythm Changes』の曲3選

これら3曲はセッションでも特に演奏する機会が多いように思います。
最強ジャズレジェンド達の演奏なので、兎にも角にもまずこれらを聴いてみるのをオススメします。

・Anthropology / Charlie Parker

・Oleo / Sonny Rollins

・Rhythm A Ning / Thelonious Monk

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