Maj7 Licks #1~4 解説

Maj7コード上で使えるリックの紹介

ども。ベーシストのハリマです。
Ⅱ-Ⅴ-ⅠやⅤ7でのフレーズは知ってるけど、意外とMaj7上でカッコよく決まらない...なんて方多いのではないでしょうか?
はい。僕がそうでした。笑
ということで、今回はMaj7コード上で使えるリックを紹介します。
Maj7コード上で使えるのはもちろん、m7コード上でも応用して使えたりするのでそちらも併せて紹介します。

まず実際のデモ演奏がこちら。

そして解説動画

https://youtu.be/gjEiGljS7R0

基本的な使い方

まずはどういった状況で使えるか考えてみましょう。
まずは文字通りMaj7コード上で使えます。

例えばKey=Cの場合
CMaj7 (ⅠMaj7)
FMaj7 (ⅣMaj7)
で使うことができます。

ⅠMaj7、ⅣMaj7それぞれで使えるスケールを考えると

ⅠMaj7 → Ionian Scale(Major Scale)
ⅣMaj7 → Lydian Scale

となります。

じゃあなぜ「Ionian Scale Lick」「Lydian Scale Lick」とせずに「Maj7 Lick」としているかというと、ⅠMaj7、ⅣMaj7どちらのMaj7コード上でも使えるLickにしてあるからです。

Ionian Scale(Major Scale)とLydian Scaleの差異は4度(11th)の違いしかありません。
つまり4度を使わなければ両方でも使える訳ですね!

応用

でここから応用編。
このリックはそのままMaj7上で弾いてもいいですが、m7コード上でも工夫して使えます。
むしろこちらの使い方がこの記事の本題でもあります。1つの練習で効果2倍でサウンドもカッコ良いので僕もよく使います!

まずKey=Cで考えるとダイアトニックコード上でm7コードは
・Dm7 (Ⅱm7)
・Em7 (Ⅲm7)
・Am7 (Ⅵm7)
の三種類が出てきますが、今回はDm(Ⅱm7)、Am7(Ⅵm7)の場合に絞って考えます。

ここでの応用とは
コードがDm(Ⅱm7)、Am7(Ⅵm7)の時に、それぞれ短三度うえ(フレット3つうえ)でMaj7 Lickを弾く
というものです。

まず短三度うえ(フレット3つうえ)でMaj7コードを弾いてあげると、それぞれ以下のようなインターバルになります。

すると
Dm7『Ⅱm7(Sub Dominant)』 → FMaj7『ⅣMaj7(Sub Dominant)』
Am7『Ⅵm7(Tonic)』 → CMaj7『ⅠMaj7(Tonic)』
となり、勝手に代理コードを使っていたことになります。

こうする事でm7上でもMaj7 Lickが使えるだけでなく、コードトーンだけを見ても9thを含むテンションを使ったフレーズになる上に、自動的にルートから弾き始めてしまう事を避けることができます。


また4和音ではなくスケール的に考えると
短三度上がった先が
CMaj7(ⅠMaj7)ならC Ionian Scale(Major Scale)
FMaj7(ⅣMaj7)ならF Lydian Scaleとが使えます。

が、
これも4度を省略してやると、どちらでも関係なく使える訳ですね!便利!

Ⅱm7、Ⅵm7コードの時に短三度うえのMaj7コードを想定したフレーズは、Hadrien FeraudやDario Deidda、その他ジャズミュージシャンもよくやる手法になります。
特にコードを形で覚えれて、そのまま簡単に移調できる我々ベーシストのためのアイデアと言っても過言ではないかと思います!

Ⅲm7で同じアイデアが使えない理由

Em7(Ⅲm7)の短三度上の場合、Maj7ではなくドミナント7コードのG7(Ⅴ7)出来るため。
またこの際出来る、Eから見たb2がアボイドノートとなる。

Ⅲm7上で使えるモード、Phrygian Scaleは♭2がアボイドノートとなります。

Maj7 Licks #1~2のコード進行


Maj7 Licks #1~2のコード進行はIt Could Happen To Youの進行でアナライズしたものがコチラ。

基本的にはE♭Maj7(ⅠMaj7)、A♭Maj7(ⅣMaj7)で使え、
応用でFm7(Ⅱm7)、またセカンダリードミナントであるF7に対するリレイテッドⅡm7のCm7上でも使えます。

Maj7 Licks #1 解説


最初に出てくるリックはEbMaj7(ⅠMaj7)で普通に使ってます。
でここで最初の音が完全4度なので、「4度使ってるじゃん!」って声が聞こえてきそうですが、、、
これは次のM3の音に対するクロマチックアプローチとも言えます。


2回目に出てくるリックはFm7(Ⅱm7)の代理、A♭M7(ⅣMaj7)を想定してMaj7 Lickを使っています。

Maj7 Licks #2 解説

続いて2個目。

1回目のリックはE♭Maj7(ⅠMaj7)上で

2回目のリックはA♭Maj7(ⅣMaj7)上で使ってます。

3回目はFm7(Ⅱm7)の代理でA♭Maj7(ⅣMaj7)を想定してます。
若干次のコードに食い込んでますがこれも気にせず使えたりします。

Maj7 Licks #3~4のコード進行

Maj7 Lick #3~4はFeel Like Makin' Loveのコード進行の最初の部分を使ってます。

基本的にはE♭Maj7(ⅠMaj7)上で使え、
応用でFm7(Ⅱm7)でも使えます。

Maj7 Licks #3 解説

今度はリズムが16thのFeel Like Makin' Love風のコード進行で。
ここからはさらに応用でLydian#5 Scaleが出てきます。

先ほどまでは
ⅠMaj7 → Ionian Scale(Major Scale)
ⅣMaj7 → Lydian Scale
と解説しましたが、Ionian Scale(Major Scale)の完全4度はアボイドノートとなるため、あえて♯させてLydian Scaleにしてアボイドを避けるアイデアがあります。
つまりMaj7は全てLydian Scaleで処理するというアイデアです。

さらにこのLydian Scaleの完全5度を♯させてLydian#5 Scaleでフレージングしています。

E♭Lydian ScaleとE♭Lydian♯5 Scaleを織り交ぜたフレーズになっています。


これをE♭Maj7(ⅠMaj7)上、また応用してFm7(Ⅱm7)の短三度上のMaj7で代理コードのAbMaj7(ⅣMaj7)で使用しています。

このアイデアはHadrien Feraudが多用していて、このソロをかなり参考にしました。

Maj7 Licks #4 解説

こちらもMaj7 Licks #3で使ったアイデアと全く同じく、E♭Lydian ScaleとE♭Lydian♯5 Scaleを織り交ぜたフレーズになってます。

これをE♭Maj7(ⅠMaj7)上、また応用してFm7(Ⅱm7)の短三度上のMaj7で代理コードのAbMaj7(ⅣMaj7)で使用しています。

最後に

以上、最後までありがとうございました。
Maj7は身近に出てくるコードではあるものの、だからこそネタ切れにもなりやすいし、歌わせるとなると意外に難しかったりもします。
今回のアイデアは個人的にはすごく重要なものになります。
ぜひ参考に練習して取り入れてみてくださいね!
この記事が参考になれば幸いです。

■PDF販売してます。
このページやYouTubeでも見れるので、データで欲しい人向け。
チップとして購入して頂けてもとっっっっっっっても嬉しいです!
・Maj7 Licks♯1~2
・Maj7 Licks♯3~4

■レッスンもやっております。
こちらからお気軽にお問い合わせくださいね!
レッスンページ

■インスタグラムのサブスクライブに登録して頂くと特典としてこれらのPDFのパスワードが見れるようになっております。
If you subscribe to Instagram, you will be able to see the password in the PDF.
https://www.instagram.com/takuya_harima

Protected Area

This content is password-protected. Please verify with a password to unlock the content.

インスタグラムのサブスクライブに登録して頂くとPDFのパスワードが見れるようになっております。
If you subscribe to Instagram, you will be able to see the password in the PDF.
https://www.instagram.com/takuya_harima

© 2025~ 【大阪ベーシスト】ハリマタクヤオフィシャルサイト All Rights Reserved.